皆さんご自分の骨年齢をご存じでしょうか? 現在の骨粗しょう症の診断基準は背骨のエックス線写真と機械による骨密度検査を組み合わせたものになっています。エックス線検査で圧迫骨折があったり、骨密度が若い人の70%以下であれば骨粗しょう症と診断されます。骨密度の測定にはいろいろな方法がありますが、最も正確なのはDXA法が測定できる装置を用いて、高齢者の骨折が多発する腰椎や大腿(だいたい)骨の骨密度を測定する方法です。
これらの検査を行って初期の骨量の減少であれば、前回お話ししたような食事・運動・日光浴を行うことで予防できますが、進行している場合は薬物の併用が必要になります。現在使われている薬は骨吸収抑制剤、骨形成促進剤、骨の栄養素であるビタミンD3製剤などがあります。
また、最近では優れた骨形成作用を持つ副甲状腺ホルモンの注射薬も開発されました。骨折で寝たきりにならないように定期的に骨密度を測って、ご自分に合った最適な治療を受けましょう。