肩こりの予防で一番大事なことは正しい姿勢を習慣づけることです。人間の背骨は重たい頭を支えるために横から見るとS字のカーブをしています。立った状態であごを引いて、耳の穴・肩の中央・股関節・くるぶしが一直線上に並ぶと正常のS字カーブになっており頭の重心が身体の中央にきます。しかし長時間のパソコン作業やスマホの使いすぎなどで猫背になっている場合には頭の位置が前に出ているので、頭の重みを支えるために常に首や肩の筋肉に大きな負担がかかっています。筋力の弱い女性に多いストレートネックと呼ばれる状態もこのS字カーブが崩れていて肩こりの原因となります。普段から体操やスポーツで首から肩周囲の筋肉をストレッチしたり筋力をつけることも重要です。具体的には首を前後左右に回す運動、肩すぼめ運動、手を後ろで組んで胸をはり肩甲骨をくっつけるイメージで腕を伸ばしたり、逆に体の前で手を組んで背中を丸めて腕を前に伸ばして肩甲骨をはなすようにストレッチします。
肩こりはセルフケアで軽減できますので、正しい姿勢を保ち普段から身体を動かすように心がけましょう。