膝の運動療法は筋肉を鍛える筋力訓練だけでなく、関節の動きを良くしたりストレッチをすることが重要になります。
(1)太ももの裏側をのばす。足を開脚して座り、伸ばそうとする側の膝を伸ばしたまま上半身をその方向にゆっくりと倒し10〜20秒間ほど静止します。これを左右両方同じように行います。
(2)ふくらはぎとアキレス腱を伸ばす。壁に手をついて立てり足を前後に開きます。後ろ側の足の膝は伸ばしたまま踵は床から離さないようにして、前側の膝をゆっくりと曲げていきます。こうすることで後ろ側のふくらはぎの筋肉が伸びます。
(3)お風呂の中での運動。湯ぶねにつかって身体が温まった状態で足を出来る限り伸ばして座ります。次に太ももを抱えて踵をゆっくりと滑らせて膝を痛みの無い範囲で曲げ、この曲げ伸ばしの運動を繰り返します。
このような運動療法で初期の変形性膝関節症の症状は改善されますのでかかりつけの先生とよく相談してがんばりましょう。