骨粗鬆症による骨折が寝たきりの原因になることは今までもお話ししてきましたが、自宅でも簡単に、骨密度を測らなくても今後10年間の骨折の危険率を計算することができます。それがWHOが開発したFRAXといわれる骨折リスクの評価ツールです。
インターネットに接続してFRAXのホームページを開きます(FRAXで検索)。計算ツールから日本語を選び、質問に従って年齢、西暦生年月日、性別、体重、身長、骨折歴、喫煙の有無、ステロイドの服用歴、リウマチの有無、アルコール歴などを入力して[計算する]をクリックすると危険率が計算されます。その結果15%以上の場合は治療が必要になります。
骨粗鬆症の予防には骨密度を測定するのが一番ですが、簡単にできるこのFRAXツールを利用していただき、パソコンの苦手な方にも簡単に電卓のように計算できる計算機もありますので、ぜひご自分の骨折の危険率を確かめた上で危険率が高い方は整形外科を受診されることをお勧めします。